福岡中央美術では、毎年多くの受験生や保護者の方と美大受験についての面談を行っています。 その中でよく受けるご質問や、美大や将来について、皆様が不安に感じられている事への返答を、学生編と保護者編に分けてまとめたものです。 美大受験の一助になれば幸いです。
保護者の方々から頂く、美術系大学受験へのご質問やご相談、その代表的なものにお答えします。 お子様の「美大に進学したい」という希望をお聞きになった時、ほとんどの保護者の方はまず戸惑い、悩んでいます。美大の現状は?卒業後の進路は? 私達に多く寄せられるご質問、ご相談にお答えすることで、美術の道へのご理解をいただくきっかけになれば幸いです。
「美大は特別」「才能が無ければ美術方面には進めない」…そう考える・思われる保護者の方は多いようです。高校1・2年生は感受性の強い時期。私たちは、この段階で才能がないとあきらめてしまうことが残念でなりません。
確かに最近では美術大学もオリジナリティあふれる学生を求める傾向にあります。けれどもそのような個性を発揮する為の基礎力、「描く力」なくして様々な表現はありえません。そこで福岡中央美術では一人一人の個性を育て、同時に強く「描く」為の知識や技術をバランスよく指導していきます。ひとつひとつ経験を積み重ねることが自信に繋がるでしょうし、経験に才能の有無は受験において無関係だと考えています。
大切な事は、本人が「美術を好きだ」という気持ちを持ち続けること。この思いを原動力として育んでいけば必ず道は開けます。私たちはお子様達の将来を見据えた美術教育を行なっています。
クラシック音楽と違って、美術では幼年期からの経験や天賦の才能までは必要ありません。中学や高校からの数年間をしっかりとした基礎力から養成していけば、美大・芸大合格の力を確実につけることが出来るでしょう。 福岡中央美術ではどの学年からでも無理なく美術の勉強が始められるように、まず担当講師と個人面接を行い、自然なスタートラインを設定します。カリキュラムも一人一人を大切にした美術や受験に即応したものを用意しています。
今芸大・美大受験を考えるのなら、スタートは勿論早い方が有利です。部活や塾、委員会活動などの両立を考えているお子様からのご相談も受け付けています。
デッサンなどの実技試験と、学科試験が課せられる美大入試。特に私立美大では学科の得点を重視する傾向があり。近年その傾向がますます強くなっています。今や人気の高い美大においては実技だけでの合格はありえません。とはいえ美大学科試験は高校の学科を理解すれば充分なレベルです。
福岡中央美術では昼間部を対象とした、美大学科専門の学科授業を設けており、浪人生が不足しがちになる学科について対応しています。また夜間部においても年4回行なわれるコンクールで、学科模擬テストも平行して開催しており、各美大の学科出題傾向を把握する機会を設けています。
部活と受験の両立は充分に可能です。但しその可能性を充分なレベルまでにするには、部活動をやるときには精一杯部活を、福岡中央美術の授業では自分の作品を創る事に集中する事が大切です。また学校の先生や部活動の顧問にも早めに美大進学の気持ちを伝えて理解を得ることが重要でしょう。そして部活動を引退するまでは、時間を決めてきっちり基礎力をつけることに専念し、部活動引退後に部活で培った集中力を生かして受験に向かい、現役で見事志望校合格を勝ち取った学院生も数多くいます。
福岡中央美術では無理のない両立を図るために、夜間時間帯、土曜時間帯でのターム制(チケット制)の授業形式もご用意しています。部活との両立期間はターム制を利用し、受験期になって夜間部に移籍、昼間部に移籍等、お子様の学生生活に合わせて対応したいと考えています。
雑誌の編集やテレビ・コマーシャル業界、インテリア、建築物や工業製品など、私たちの身の回りのものには全て美術が関係しています。美術系の職業は決して特殊ではなく、大学で専門知識と技術を学んだ、専門能力の高い美大卒業生は社会からも広く求められています。ファインアート系の卒業生は作家指向や研究指向が強いなどの傾向があるものの、活躍できる場は多数あります。例えば油画を大学で専攻している学生がグラフィックデザイナーになったり、日本画専攻生がテキスタイルデザイナーになるケースがあります。
ここで注意してもらいたいのは、普通大学でも美術系大学でも人気が高い大学、倍率が高い大学、難易度が高い大学ほど、より良い条件の就職・求人があるという現実です。美大だから働き口がない、作家になりたいから働かない、と言った考えはごく一部の偏った考え方にすぎません。
学生が美大に進みたいと考える初心には、自分の好きな美術の世界で生きていきたい気持ちがあります。その初心を現実の物にする為にも、大学受験を安易に考えて欲しくありません。より良い企業や会社への就職の選択肢を広げるたり、自分の専門性を高める為の人気が高い大学、倍率が高い大学、難易度が高い大学に進学するべきでしょう。このことは普通大学での人気と就職の関係と何ら変わる事はありません。美術の世界の夢をかなえる事、その手助けを行なうのが福岡中央美術の役割だと考えています。
普通一般大学では、入試は筆記試験が課されますから1日で受験が終了するのに比べて、美大受験の場合、2~3日に渡り、1日3~6時間となっており、体力的には勿論精神的にもエネルギーを要するものになっています。入試直前期にそれぞれの大学の傾向にあわせ調整する期間のことを考慮に入れると、入試における併願は少なくて3~4校、多くて5~6校でしょう。
なお、高校の進路指導室などに置かれている、大手予備校が公表している美大の偏差値は、学科のみで作成されている為、一応の目安にしかなりません。美大ごとに入試の傾向があるため、普通一般大学のように偏差値によって受かりそうな大学を多く受験して合格の確率を高めると言った受験の方法は当てはまりません。
また、就職時、自分の学部の専門性から外れたり、専門性を問われにくい場合が多い普通一般大学に対し、将来的に今学習している知識や技術が本人の「実力」の足場となるので、受験のみに偏らず丁寧に勉強して欲しいと考えています。
美術系の専門学校は数多く存在し、福岡県、九州にもたくさんあります。その内容はデザイン的なものや映像、アニメーションまでレベルは様々です。では専門学校と美大はどう違うのでしょうか? 作品制作のプロセスを「どんなものを創るのか?」と「どう創るのか?」に分けて考えてみましょう。大まかではありますが、美大は「どんなものを創るのか?」から考え、学ぶ場であり、専門学校は「どう創るか?」に焦点を当てて教わる場であると言えるでしょう。
言い換えればトータルな作品のイメージを持って、主体的に制作する、クリエイティブな人材の育成を目指す美大に対して、専門学校ではパソコンなどの技術スキルを学び、制作に携わる人材を育てる事を目的としています。勿論就職に関しては厳然たる差があることは事実でしょう。
ただ絵が上手い、絵が好きだと言うだけでは芸大・美大に合格するのは難しいでしょう。各大学、各専考科によって、それぞれ違った入試の出題傾向があり、審査の基準も様々な上に、年々その内容が変化しているからです。単に技術力を育てるのではなく、入試の動向を常に把握して、適切な方向性を持って学生を指導している予備校に通うことの重要性がそこにあるといえます。
何にも増して同じ夢と目標を持った同級生、先輩、後輩達とふれあい、切磋琢磨し、将来について互いに努力していく経験は、何事にも変え難い重要な事だと考えます。福岡中央美術は志望校合格を目指す予備校であると共に、美術の世界へ第1歩を踏み出す学生の学校であると自負しています。 芸大・美大受験予備校は幾つかありますが、その指導内容のレベルは様々です。芸大・美大合格への鍵は、予備校選びにあります。
確かに美術系大学だからといったことではなく、大学進学には経済的負担がご家庭には重くのしかかることと思います。お子様が将来的により良い就職や活躍の場を求める為に、人気の高い、高倍率の大学に進学させたいのは、普通大学も美術大学も何ら変わりがありません。普通大学と違い、美術大学では実技課題が入試にあり、学生は実技の勉強を始めるのがどうしても高校からになる学生が多いので、美術研究所に通う学生が、より多くの実技経験と受験情報で有利なのは否めません。
その美大受験にかかる負担を少しでも軽減する為に、福岡中央美術では、「特待生制度」「奨励制度」を設けて、ご家庭のご負担を少しでも軽減するように考えています。 「特待生」と聞くと学業や実技経験が豊富で現時点でも合格しそうな学生でないと…と保護者の方は考えますが、福岡中央美術では、そのような学生はもとより、自分の高い目標に向かって、「美術に対する熱意」「学校を休まない」「目標を諦めない」学生を特待生試験によって見極めます。
この3点を感じる学生であれば初心者でも未経験者でも特待生として1年間福岡中央美術で勉強する事が出来ます。現時点での達成度は関係ありません。また、特待生試験では、個別面接を行い、ご家庭の経済的要素も加えて判定を行ないます。 これから美大進学を考えているお子様は実技経験の有無に関わらず、是非参加してください。 (詳細は福岡中央美術事務まで)
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