こんにちは!
デザイン・工芸科担当、丸眼鏡で丸坊主、じゅんTです。
福岡中央美術デザイン工芸科昼間部では、先日、こんな課題を出題しました。
「2種類以上の生き物を組み合わせて、1頭の空想生物をデザインし、鉛筆デッサンしなさい。」
さて、皆さんはどんな風に答えますか?
その課題の生徒作品がこれです。
4種類の動物が組み合わさっています、わかりますか?

講評含め、制作時間から、かなり盛り上がりました。
やはりみんな絵が好きで、想像したり、妄想したりするのが大好きなんだと。
ただ、この作品もそうですが、思いついたものをやみくもに描いているだけではありません。
普段デッサンで学んでいる、あんなことやこんなことが身につくことによって、よりよい絵が描けるようになります。
彼ら彼女たちは大学受験を通して、デッサンでその何たるかを学んでいきます。

では、そのデッサンの何たるかとはいったい何なのか。
多くの大学では入試ガイドを発行しており、そのなかでデッサンの出題に関してポイントなどを載せています。
それでは、主要大学の受験ガイドから、わかりやすくキーワードを上げていくことにしましょう。

東京藝大工芸~造形の源 観察から得られる発見や感覚 独自のセンス
​東京藝大デザイン~コンポジション 洞察力 構成力 事物を客観的にみる観察力 細部にこだわる表現力 現場での適応力 完成までの計画性とプロセス

多摩美術大学
グラフィック~デザイナーとしてビジュアルコミュニケーションするのに必要な力 創作の原点となる日々の観察 発見 考え ひらめき
プロダクト~観察力 描写力 正確性
テキスタイル~考察力 表現力 観察力 描写力 構成力
環境~空間の把握、想像、表現 画面構成
情報~描写力 観察力
統合~観察力 描写力 発想 構成 言葉との繋がり

武蔵野美術大学
視覚伝達~感じたものを脳の中で自分のイメージとして整理して表現
工芸工業~描写力 材質の描き分け モチーフのプロポーション 構成力 描き切る意欲と表現力
空間演出~空間構成 質感 想像力 素材の形体

わかりましたか?
一番多いキーワードは、「観察」と「構成」ですね。
では、観察(観察力)ってなんでしょうか。
構成(構成力)ってなんでしょうか。

この続きは、福岡中央美術デザイン工芸科の授業で教えます!(^^)/